墓所の虫

.    「新版 量子論の基礎」と「量子情報と時空の物理」をベースに書いていますが、間違いをよくやります。まず眉にツバをつけてw

ブログの紹介 (主な記事、Webサービス)

大学教育は危機に瀕しています! 


私は言葉の使い方が下手なので、おかしいと思う文章は式に合わせてお読み下さい。
尚、新理論や独自理論を唱えるつもりはありませんが、アイデアの提案はしています。


論文のアイデア集(ふわふわ)

量子力学、場の理論、超弦理論の共通理論「局所1次元場の理論」

量子力学、場の理論、超弦理論 の違いを基本変数で見ると、、、 量子力学: 基本変数が「粒子」の位置や運動量とかの物理量演算子と その正準共役演算子 (場の理論との比較で「粒子」と言っています) 場の理論=多体問題の量子力学: 基本変数が x,y,z空間…

情報の定義と観測者にとっての「情報の意味」の定式化

情報量の定義は、明確に書けます。以下の確率pと情報量Iの関係です。 (ここでいう情報量は、情報エントロピーのことでは、ありません) 情報の定義は、ここでは、 測定して「分からなかったことが、分かる」 =観測者の持つ系の知識が増える =系の「情報…

マクロな物理量の条件は?(何故アボガドロ数あれば十分か)

これは、清水明「新版 量子論の基礎」p108 脚注の問いです。 粒子の集団が「マクロ」と言えるのは、アボガドロ数あれば 異存はないでしょうが、 では、「10^12 個では? 10^6 個では? 10^3 個では?」 という問いです。 何故、アボガドロ数あれば十分か…

素粒子の種類を物理量と考えると?

物理量は、エルミート演算子で表され、その固有値が、射影測定した場合の測定値です。 で、素粒子の種類の観測は、限りなく誤差のない測定と見做せますから、理論的には射影測定です。 したがって、素粒子の種類も、物理量であるならエルミート演算子で表さ…

運動量の座標変換性(古典力学と量子力学で逆)

古典力学と量子力学で dx→adx という座標変換を考えてみます。 つまり、x座標のスケールをa倍することであり、積分の値がa倍、微分の値が 1/a となる変換です。 運動量の場合 古典力学では、p=mvなので、この座標変換で、運動量はa倍になります。…

整数のデルタ超関数による表現(デルタ整数)

実数x軸上の数の密度分布f(x)を考えます。 x軸上の数a の位置では、f(x-a)は∞、他の場所ではf(x)=0 で、x軸上の数a は1個ですから、∫f(x)dx = 1 なので、数a 密度分布のは、デルタ超関数δ(x-a) に一致します。 また、超関数δ(x-a)から見て存在する…

測定器を状態が重ね合わせになる量子bit素子とすると

測定対象s、測定器d1、d1をさらに測定するd2、観測者p1, p2の系を考え、 例として、測定対象sは、例えば、スピンの↑↓ とします。 測定器d1 は、NTTのネコの実験の量子bit素子: http://www.brl.ntt.co.jp/J/2016/11/latest_topics_201611042223.html で、…

測定における「知識」の増加量の計算

コペンハーゲン解釈では、物理量a の測定の場合、波動関数<a|ψ>は、 測定者毎に存在し、測定者によって異なっててもよいです。 (例えば、ある人は測定済みのδ関数、ある人は未測定の重ね合わせ状態) 波動関数の収縮は、測定者が「測定器の表示の状態」を知った</a|ψ>…

ボルンの確率規則の数学的機構(試論)

射影仮説の役割には、2つあり、 A 固有状態間の干渉をなくす(密度行列の非対角項を0にする) B その中から、ある1つの固有状態を選び出す。 そして、Bでの「選び出される確率」は、ボルンの確率規則に従う という形になっています。 ボルンの確率規則は…

相対論的量子力学の負確率・負エネルギーの解決案

相対論的量子力学については、EMANさんの記事「量子力学」 https://eman-physics.net/quantum/contents.html の[第4部]を見て下さい。 相対論的量子力学には、2つの大きな問題があります。 クライン・ゴルドン方程式 - EMANの量子力学 1.負エネルギーの…

座標軸上の「位置」はR^∞ ではない!

座標という概念は正確には: Note4.基底と次元、基底に関する座標 - 墓所の虫 の「基底に関する座標」のことで、「座標の値」はスカラーです。 粒子の位置xは、物理量(演算子)で、Ψ(x)に広がりがあると その測定値=固有値の中の1つで、 固有ベクトルは…

正準交換関係は導ける(「原理」ではない)

なんと「観測器の変位」について 空間の等方性・連続性から、正準交換関係を導けます。 (C.J.アイシャム「量子論」 7.2.2観測器の変位と正準交換関係) 1.二つの観測器o1,o2によって、系を考察する。o1とo2は aだけ離れているとする。 o1をa変位させてo2…

波動関数のψ*ψのエントロピーという謎計算

古典エントロピーSは、確率をPとすると エントロピーS=情報量の系での平均値 (ただし情報量=log(1/P) = -logP ) =-∫PlogP です。 純粋状態で、確率を考えると、純粋状態|ψ>の系全体でのSは、 P=<ψ|ψ>=1 したがって、 S=0 つまり、純粋状態の…