「新版 量子論の基礎」清水明
これは、清水明「新版 量子論の基礎」p108 脚注の問いです。 粒子の集団が「マクロ」と言えるのは、アボガドロ数あれば 異存はないでしょうが、 では、「10^12 個では? 10^6 個では? 10^3 個では?」 という問いです。 何故、アボガドロ数あれば十分か…
古典ハミルトニアンから量子力学のハミルトニアン を 一意に定めることは、一般にはできない旨、 清水明「新版 量子論の基礎」にあります。 例えば、古典的物理量に 2q2p2 という項があった場合 そのままでは自己共役演算子でないので、 qp2q^+pq2p^ として…
時間発展の演算子:U(t)=exp(H t/ih’) ですが、 これは「ハミルトニアン演算子の関数」です。 この記事では、演算子の関数について書きます。 (演算子の関数では、例えば、微分演算子の√とかも考えることができます) タネ本は、清水明「新版 量子論の基礎…
7.真ん中の地点から「上下のスピンの重ね合わせになっている」 Entangledな電子を飛ばす 簡単にするため離散スペクトルの場合だけ考えます。 ボルンの確率規則より 確率p(a,b)=||a,b><a,b|ψ>|2=<ψ||a><a||b><b|ψ> <A B>=Σ[a,b]abp(a,b)=Σ[a,b]<ψ|a|a><a|b|b><b|ψ> =<ψ|AB^|ψ> こ</b|ψ></a|b|b></b|ψ></a||b></a,b|ψ>…
清水明「新版 量子論の基礎」§8ベルの不等式 より 1.遠く離れた2地点での実験 測定する物理量は、2値量とし、-1と+1に単位を合わす。 測定器の「設定」を、A地点ではθ B地点ではφ とし、 いろいろ変えて、測定する Aθ=a1,a2,,,,aN Bφ=b1,b2,,,,bN と…
EPR論文で、アインシュタインらは「量子力学は不完全ではないか?」 との疑念 を提示(というか攻撃)しました。 これは、ベルの定理を経て、アスペの実験で否定的に解決されました。 この「ベルの不等式の破れ」は、その解決以上に 「量子力学は、古典論や…