墓所の虫

.    「新版 量子論の基礎」と「量子情報と時空の物理」をベースに書いていますが、間違いをよくやります。まず眉にツバをつけてw

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大学教育は危機に瀕しています! 


私は言葉の使い方が下手なので、おかしいと思う文章は式に合わせてお読み下さい。
尚、新理論や独自理論を唱えるつもりはありませんが、アイデアの提案はしています。


ベクトル空間→バナッハ空間→距離空間(距離関数の計量)

ベクトル空間
  K上のベクトル空間とは、和とスカラー倍が定義された空間(集合)で
    (f+g)(v)=f(v)+g(V)   (f,g∈V v∈V)
    (cf)(v)=cf(v)      (c∈K)
     V ≠ φ   
  が成り立つVです。
  (スカラー倍といっても、cは逆数でもいいので割り算も有りです)

ノルム空間、バナッハ空間 
  ノルムとは、ベクトルの大きさ(長さ)のようなもので、
  ノルム空間とは、ベクトル空間に「ノルム」が定義(追加)
  されたものです。
  完備なノルム空間がバナッハ空間です。
  ノルムの定義
    ・||x|| ≧ 0、且つ、||x||=0<=>x=0 
    ・|| x+y|| ≦ ||x|| + ||y|| 
    ・|| ax|| = |a| ||x|| 
    (ヒルベルト空間でのノルムは内積で定義されます)

距離空間
   距離空間とは、ベクトル空間に「距離」が定義(追加)
   されたものです。
   距離空間とその距離関数については:
      距離空間の定義とユークリッド空間 - 墓所の虫
   ユークリッド空間の点ベクトルA, Bをブラ・ケットで書くと
   距離関数ρ(A, B) は、
   ρ^2=( <B| - <A| )( |B> - |A> ) という「差をとった内積」になります。

計量テンソル 
   内積と計量テンソル は数学ではペアです。
   上記の内積には、計量テンソルgがついていると見ると
   ρ^2=g( <B| - <A| )( |B> - |A> ) 
     =g(b0-a0)^2+(b1-a1)^2+(b2-a2)^2+、、、
   なので、4 次元のユークリッド空間 では、
   g= diag(+1,+1,+1,+1)

ミンコフスキー空間 
   この距離関数ρは、
   ρ^2=g( <B| - <A| )( |B> - |A> )
     =-(b0-a0)^2+(b1-a1)^2+(b2-a2)^2+、、、
   なので、b0 や a0 の位置が時間になるとすると
   g= diag(-1,+1,+1,+1)