墓所の虫

.    「新版 量子論の基礎」と「量子情報と時空の物理」をベースに書いていますが、間違いをよくやります。まず眉にツバをつけてw

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大学教育は危機に瀕しています! 


私は言葉の使い方が下手なので、おかしいと思う文章は式に合わせてお読み下さい。
尚、新理論や独自理論を唱えるつもりはありませんが、アイデアの提案はしています。


量子論の「測定」の定義。狭い意味と広い意味

量子論で言う「物理量」は、自己共役なエルミート演算子
のことです
平均値=∫ψ(x)*Aψ(x) dx や弱値とかのように、測定するのに
1個1個の測定結果を保存しあとで、データ処理する「統計的量」
は、物理量に含みません。
統計的量には、測定するのに、波動関数の確率(密度)のように
来る粒子1個1個をカウント(=スクリーン上で累積)するもの
も含みます。

私の記事では、上記の物理量の測定を「狭い意味の測定」と呼びます。
「狭い意味の測定」では、多くの固有状態の重ね合わせが
ある1つになります(波動関数の収縮)

また、「広い意味の測定」とは、
対象系について、一般に「分からなかったことが、分かる」
=観測者の持つ系の知識が増える
=系の情報を得る
ものとします。
「広い意味の測定」は、系の「統計的量」の測定とします。

二重スリット実験での干渉縞や、S・G実験の銀原子の集団像
の測定は、上記の波動関数の確率(密度)という統計的量
の測定なので、「広い意味の測定」です。

「観測」は、両方の測定を含んだ概念で、
狭い意味の測定や広い意味の測定 ⊂ 観測 となります。

尚、統計的量の測定での「後でのデータ処理」は、
測定に含めないという意見もあると思いますが、
そうであれば、平均値や弱値とかの場合、
測定自体では、その値が得られないことになります。