墓所の虫

.    「新版 量子論の基礎」と「量子情報と時空の物理」をベースに書いていますが、間違いをよくやります。まず眉にツバをつけてw

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大学教育は危機に瀕しています! 


私は言葉の使い方が下手なので、おかしいと思う文章は式に合わせてお読み下さい。
尚、新理論や独自理論を唱えるつもりはありませんが、アイデアの提案はしています。


「知りえない」けど「決まっている」んじゃないの!?

量子力学を学び始めた方で、「重ね合わせ」の説明を聞いて、 1つの粒子が、1度に異なる運動量の値をもてるわけがない=「知りえない」けど「決まっている」 と思ってられる方は多いのでは、ありませんか?

しかし、「知りえない」けど「決まっている」場合は、 「古典的確率混合状態」といいます。 これと「純粋状態」では、1つの基底で測定しただけでは 区別がつきませんが、別の基底を測定した場合、 違いがでてきます。

「箱の中の粒子」の場合、運動量が値P、-Pをとる確率は、「純粋状態」でも「古典的確率混合状態」でも 50%づつですが、この時、位置xも測定すると(同じ状態のアンサンブルを用意する) 「純粋状態」では、xの測定値の分布は、教科書のψ*ψ(Sinの2乗)。 つまり、位置の測定値の分布に山や谷がある。 (アンサンブルで考えると、測定値をプロットしていくと山や谷が現れる)

しかし、「古典的確率混合状態」でのψは、 どちらか、一方だけ(+Pか-Pの状態)に決まっていて、「知りえない」だけですから、 ψ(x)は exp(-Px/ih') か exp(+Px/ih') のどちらか。 どちらにせよ、この場合のxの測定値の分布=ψ*ψは、一定値! つまり、測定値の分布は、位置によらず、一定 (アンサンブルで考えると、位置によらずランダム -明確な山や谷はない)

∴ 「知りえないけど決まっている」としたものと「純粋状態」では、結果が合わない!