墓所の虫

.    「新版 量子論の基礎」と「量子情報と時空の物理」をベースに書いていますが、間違いをよくやります。まず眉にツバをつけてw

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大学教育は危機に瀕しています! 


私は言葉の使い方が下手なので、おかしいと思う文章は式に合わせてお読み下さい。
尚、新理論や独自理論を唱えるつもりはありませんが、アイデアの提案はしています。


俗にいう「意識が波動関数を収縮させる」とはどういうことか

ここでは「測定」や「観測」を狭い意味で用い
  測定: 対象系~測定器の状態まで
  観測: 観測者が測定器を見る行為
とします。

測定器の表示は、実験室の明かりで照らされていて
明かり(の強さ)は、観測者の存在・行為とは
何の関係もないとします。

観測者が測定器を見た(眼に光が入った)として、
何か対象系や測定器、その表示に影響するでしょうか?

観測者の脳の意識活動は、超微弱な電磁界を作りはしますが
実験室や近辺の電線の電磁界の雑音に埋もれてしまいます。
観測者やその意識は、対象系や測定器、その表示
には影響しないということです。

意識が「対象系や測定器の波動関数を収縮させる」わけありません。

意識と波動関数の収縮はどういう関係か

観測者は、測定器の表示だけでなく系全体を見ているので
(でないと、測定してない時の測定器の表示も測定結果と思ってしまう)
観測者の脳に入る系全体の状態:
例えば、|↑s>|↑d>+|↓s>|↓d>という量子もつれ状態
という多くの可能性を持つ情報=波動関数の重ね合わせ状態が
測定によって、1つだけになる(収縮)

この時、対象系と測定器(=系全体)について
「分からなかったこと」が「分かってしまう」
つまり「系についての知識」が増える=測定の完結

これを称して「意識が波動関数を収縮させる」と言っています。
とは言うものの、スピリチュアルの人に誤解されないために
測定により「脳の状態が1つの状態に収縮する」と言った方がいい
と思います。