位置表示のシュレーディンガ方程式を導く(補題A)
補題A:
状態ベクトルのシュレーディンガ方程式:
d/dt |ψ(t)> = -a H |ψ(t)> (aは定数)
が成り立つというのは、公理とします。
まず、状態ベクトルから波動関数を導きます。
|ψ(t)> を演算子xの固有空間へ射影することを考えます。
この射影演算子は|x><x| です。
|x>
となり、これを上記の式に入れれば
d/dt |x>
d/dt f(x, t)|x> = -a H f(x, t)|x>
なので、
この f(x, t) を波動関数 と定義すれば
d/dt ψ(x, t) = -a H ψ(x, t)
が成り立ち、これを
「波動関数のシュレーディンガ方程式」
と呼びます。