墓所の虫

.    「新版 量子論の基礎」と「量子情報と時空の物理」をベースに書いていますが、間違いをよくやります。まず眉にツバをつけてw

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私は言葉の使い方が下手なので、おかしいと思う文章は式に合わせてお読み下さい。
尚、新理論や独自理論を唱えるつもりはありませんが、アイデアの提案はしています。


宇宙際タイヒミューラー(IUTeich)理論をちょっと齧る

詳しくは 、望月新一先生の文献を見て下さい
https://www.kurims.kyoto-u.ac.jp/~motizuki/Uchuusai%20Taihimyuuraa%20riron%20he%20no%20izanai%20(lecture%20note%20ban).pdf 以下はブログ 年頭所感 2020 | 新一の「心の一票」 - 楽天ブログ

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IUTeich理論の肝は
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整数 A と B が、一致するとは限らないものであることを仮定することには全く意味がない
つまり、最初から「A=B」ということにしても、整合性(=「無矛盾性」)の問題は全く発生しない
<<
という主張が的外れであり、

A=Bである「論理宇宙」とA≠Bである「論理宇宙」は、1つに結合できないが、
「ある意味リンクを張る」ことはできる
これは、「A=B である論理劇場?」と「A≠Bである論理劇場」が排他的であって
「A=Bで、A≠Bが出てくる論理劇場」が存在することを意味しない
したがって、無矛盾性の問題は全く発生しない
ということだと思います。

普通、考えると
「A=Bである論理体系」と「A≠Bである論理体系」
を結合して1つの論理体系にすると矛盾が生じます。
これでは、数学の理論とは言えません。

宇宙際タイヒミューラ理論は、そのような矛盾した理論ではありません。
以下は、僕なりの解釈なので、誤っているかもですが、
「論理体系の全てからA=Bである集合」を「A=Bである論理宇宙」と定義
それと「論理体系の全てからA≠Bである集合」を「A≠Bである論理宇宙」と定義
し、それを、ある意味で結合(リンク)しても、
「A=Bである論理の集合」と「A≠Bである論理の集合」が、
排他的に存在する(してもよい?)
ということだと思うのです。

物理でも、かつて、こういう状況がありました。
質点であるはずの電子や光子が、1個ずつの実験であっても、
「広がっている場」として干渉縞ができたのです。

理論的に「量子的な粒子は、広がっている場であるか、質点であるか」
という問題でした。

粒子の状態は「広がっている場である」という主張をA とすると 
「質点である」という主張は、NotA なので
理論に両方含むことは、数学的にはありえない=理論物理でもダメ
ということになります。

これは、現代的には以下のように解決されます。
状態が AかNotAは、2値(1か0)で表されます(状態はスカラー値)
この状態に対し、量子論で言う「混合状態の純粋化」を行うと
状態は、R2とかC2のベクトルとなり、一般に(a, b)と書けます
(a2+b2=1)

したがって、粒子の状態は、一般には、この(a, b)であり、
状態Aが(1,0)、状態NotAが(0,1)とすると、その線形和になり、
粒子の状態を記述する理論は、(a, b)を含むものになります。

これを、IUTeich理論にたとえて言えば、
状態Aと状態NotAが同時に成立する論理劇場?は、ない
(状態A=(1,0)と、状態NotA=(0,1)の内積=存在確率は0)
ですが、
ある測定を行って(a, b)が、
 ・状態Aが状態NotAになる確率(0,1)・(1,0)=0  ←矛盾はない
 ・状態A(1,0)になる確率は a≠0
 ・状態NotA(0,1)になる確率は b≠0
であり、完全には排他的でないです。
これは、「量子力学排中律を破る」と解釈され
IUTeich理論ではないです。