ψ(p)がψ(x)のフーリエ変換である証明(Hによらない!)
波動関数ψ(x)を、状態ベクトル|ψ>の位置xの固有空間への射影と定義すると、
ψ(x)|x>=|x><x|ψ>
(<x|ψ>は内積なので、その結果を掛ける順序を逆にできる)
同様に、運動量pの波動関数ψ(p)は、
ψ(p)|p>=|p><p|ψ>
固有空間への射影をすべて足し合わせたものは、元の|ψ>だから
|ψ>=∫ψ(x)|x>dx=∫|x><x|ψ>dx
したがって、
ψ(p)|p>=|p><p|ψ>=|p><p|∫|x><x|ψ>dx =|p>∫<p|x><x|ψ>dx
∴ ψ(p)=∫<p|x>ψ(x)dx
http://www.phys.u-ryukyu.ac.jp/~maeno/field.pdf 「1.2.2 ブラとケットによるx-表示とp-表示」
にあります(自然単位系です!)。その結果から、
<p|x>=h'/√{2π} exp(-ip x/ h')
また、<x|p>={<p|x>}* なので
<x|p>=h'/√{2π} exp(ip x/ h')
したがって、
ψ(p)は、ψ(x)のフーリエ変換、ψ(x)はψ(p)の逆フーリエ変換 の関係になります //
この関係は、正準交換関係が成立すれば、成り立ち、ハミルトニアンHによりません。